皆さん、こんにちは!やまかです。
今回は、新卒を捨てて完全フリーの状態からWEBデザイナーとして就職した話をしようと思います。
これは、私の人生において大きなターニングポイントとなり、今の価値観や考え方の基盤を築いた経験です。
ただし、この記事では「WEBデザイナーになる方法」を解説するものではありません。
あくまで、一人の人間が悩みながらも自分の道を選び取った実体験としてお楽しみください。
こんな方に特に読んでいただきたいと思っています。
・現在、大学在学中で将来にぼんやり不安を抱いている
・このまま就活・就職したくないと考えている
・今の学業、仕事に不満を抱いている
・安心・安定のルートから外れることに抵抗がある
・人生の岐路に立っている
人生の選択に迷うこと、不安を感じることは誰にでもありますよね。
私もその一人でした。
新卒カードを捨てるという決断にはたくさんの葛藤がありましたが、結果的には心から「これで良かった」と思えています。
この記事を通じて、読者の皆さんが「自分だけの進むべき道」を少しでも見つけるヒントになれば幸いです。
1.私が新卒を捨てた理由
私は、とある免許を取るために大学に通っていました。
3年生までは高校生の時間割かと思うほどぎっしり授業が詰まっていましたが、学生生活は充実していてとても楽しかったです。
4年生になる前の春休み、コロナの影響で世間がガラッと変わってしまいました。
ようやく授業数も落ち着き、就活が始まりますが、友達と遊んだり色々な場所に行ってみたりと大学生らしい生活を期待していました。
しかし、コロナ騒動で授業もリモートになり、友達にも会えなくなり、これまでの生活がすっかり変わってしまいました。
コロナになったとはいえ、周りはみんな就職活動を始めます。私も、免許を活かせる仕事に就こうと徐々に行動を始めます。
同時に、家にこもることが多くなり自分と対話する時間も増えていきました。
そんな中、ある日ふと、「私、このままこの道に進んでいいのかな…」と未来に疑問を抱き始めます。
自分がなりたいと思っていた仕事に就くための行動なのに、足取りが重い自分がいることに気づきました。
「私、この仕事は本心でやりたいことじゃない」
振り返れば、この道に進むと決めたのは高校生の頃。
高校生なんてまだまだ子どもで、世間知らずで、自分の見えている世界なんて本当に小さなもので、そんな中決めた将来の道が数年経って目の前に現れたとき、理想と現実の衝突が起きたのです。
私の就こうとしていた仕事は、一般的に大変だと言われている仕事でした。
なので、心のどこかで、「大変だろうな」「社会人になりたくないな」という考えが常にありました。
就職はしなければいけないものだとその時は考えていたので、感情に蓋をして見て見ぬフリをしていました。
「私が知っている範疇で仕事を選ぶなら?」
「この道に行けば安心だろう」
「この仕事に就けば安定できる、周りからも認めてもらえる」
そんな考えだけで、他人軸でしか決められていなかったのです。
「このままでは絶対に後悔してしまう」
そう確信した私は、就職先を決めないまま大学を卒業しました。
2.周りの反応と、自由という恐怖
親に、目指していた道を進むことを辞めると伝えるとき、せっかく学費を出してもらって免許まで取得したのに当初の意志を貫けなかった申し訳なさと、なんて言われるだろうという不安で感情がごちゃごちゃになっていました。
しかし、返ってきたのは意外な返答でした。
「あなたが選んだのなら、それでいいよ」
驚きと安堵感と、それとやっぱり申し訳なさで心がじんとなりました。
否定の言葉や心配など一切言葉にせず、ただ私のことを肯定してくれたのです。
今思い返しても、本当に感謝しかないです。私は、自分で進むと決めた道に必ず責任を持とうと決意しました。
周りの友達にもそのことを伝えると、驚かれたものの温かい言葉をたくさんかけてくれました。
素敵な友人たちにも恵まれて、改めて私は幸せ者だと思いました。
そうして3月が終わり、世間では新生活が始まる4月が始まりました。
街を歩けば初々しい新入生やスーツに身を包んだ新入社員、
SNSを開けばみんながそれぞれの新生活を謳歌しています。
私は、「自由になったからなんでもできる」、と以前までは前向きな気持ちでいました。
しかし、真の自由になった途端、ものすごい恐怖が襲ってきたのです。
「これからどうなる?」
「私だけ置いていかれてしまう」
「何をすればいいのだろう」
覚悟を決めたはずなのに、周りとの比較で焦りと不安が襲ってきました。
そんな4月の初めはかなり苦しい期間を過ごしました。
これまでの学生生活ではやることが決まっていて、ルールもある程度あって、用意された道を歩いてたまに自由意思で行動して。
そうすればうまくいったし、それが性にも合っていました。
憧れていた自由は、実際はあまりにも怖かったのです。
3.決めた道と、新たな挑戦の日々
精神的に苦しく、早々に心が折れかけていた私は、情けなさと不甲斐なさで殻に閉じこもってしまいそうになりました。
しかし、なんとか自分を奮い立たせ、これから何をしていくかを考え始めます。
色々調べていくうちに出会ったのがWEBデザイナーの仕事でした。もともとクリエイティブな趣味が多かった私はこの仕事に興味を持ち始めます。
私がこの仕事を知った時にはすでに飽和状態だと言われている職業でしたが、とりあえずなんでもやってみようという気持ちでまずは無料アプリを使ってコーディングの勉強を始めました。
続けていくうちに楽しくなってきた私は、これを仕事にしたいと思うようになり、オンラインのスクールに申し込むことに決めます。
決して安くはない出費でしたが、アルバイトで貯めていたお金を注ぎ込みました。
自分でお金を払うことで、簡単には辞められないという気持ちになりましたし、本気で取り組もうと身を引き締めました。
そこからは毎日与えられる教材をこなしていきます。
家でじっとしていることが苦手な私は、気分転換も兼ねてマクドナルドでよく勉強をしていました。
約半年ほどで卒業する見込みでした。
勉強期間はとても楽しかったです。自分がやりたいと思って取り組む勉強は、学生時代に嫌々やっていた勉強とは大違いでした。
もちろん、うまくいかず大変な時もあったり、エラーに丸一日頭を悩ませたりしていたこともあり、不安に襲われることもありました。
その度に、大好きな音楽や当時ハマっていたアニメに励まされてなんとか立ち上がることができました。
そんなこんなで、無事スクールの課程を全て終え、卒業することができました。
本当にたくさん努力を重ね、自分と闘い、手にした経験やスキルはかけがえのないものでした。
自信にも繋がりましたし、達成感が半端じゃなかったです。
卒業後は、ポートフォリオという就職活動に必要な自分の作品集の制作を始めます。
スクール卒業から2ヶ月後、就職活動をスタートさせました。
4.既卒としての就職活動
新卒カードを捨てたことによるハンデは重々理解していました。
実際、何社応募しても面接まで辿り着かないのです。
初めこそ焦りと不安で挫折しそうにもなり、応募の手が止まることもありました。
しかし、ある時吹っ切れて、もうとことんやるしかない!という気持ちが芽生えて行動にブーストがかかりました。
そして、結果的に3社面接まで漕ぎ着けました。
1社目は一次落ち、2社目は2次落ち、そしてようやく3社目から内定をいただきます。
内定の連絡を受けたときは飛び跳ねるほど嬉しかったです。
ようやく長い長い自分との闘いに一旦終止符を打つことができました。
具体的には覚えていませんが、全部で30社ほど応募したと思います。就活期間は2ヶ月ほどでした。
5.この経験を通して得たこと
現在、その内定をいただいた会社は退職しています。
しかし、日々の仕事の中でたくさんの経験やスキルを得ることができ、成長した自分を実感しています。
振り返ると、大学を卒業してからここにたどり着くまで、本当に多くの葛藤や恐怖と向き合いました。
しかし、自分で選んだ道を後悔することは一度もありませんでした。
振り返ってみると、私が新卒での就職をしないと決めた当初は、このような仕事や生活なんて一ミリも想像していませんでした。
自分がこれから何を目指し、何をしていくのか、全く決めていなかったからです。
小さな一歩を踏み出していくうちに自ずと次にやるべきことが自然に見えてきました。
もちろん、さまざまな恐怖との闘いでした。
みんなが新生活に馴染んでいく中、私だけが路頭に迷い、何度もこの道でよかったのかと自問自答しました。
しかし、不思議なことに、私が社会のレールから外れたことを後悔したことは、今まで一度もありません。
どれだけ辛くても逃げ出したくても、「あの時就職していればよかった」とは思いませんでした。
むしろ、誰の意見にも左右されず、自分で道を拓いていく過程が誇らしく、大袈裟かもしれませんが生きている実感やエネルギーが内側から溢れ出してくる感覚でした。
人間として、また一段と強くなれた気がしました。
当然、私の力だけで辿り着けたわけではありません。
スクールの講師、就職活動で出会った方々、そして何より近くで支えてくれた家族や友達。
本当に様々な人たちのおかげで辿り着いた場所です。
今でもずっと感謝をしていますし、あの時受けた以上の恩返しがしたいです。
人生に正解の道なんてものはないのです。自分で選んだ道を正解にしていくことが真理だと思います。
そして何が正解かも、周りに意見を求める必要はありません。
実際、私は仕事を辞めて今後何をするかはまだ決まっていません。
転職活動もしていないですし、絶対にこれがやりたい!ということもまだありません。
ぼんやりと思い描いている理想像だけがある状態です。
ただ、あの時の経験のおかげで、将来の不安はありません。
世間の常識に縛られず、自分の心に従って生きていくことが結果的に良い人生を送ることに繋がると信じています。
私はそう信じているので、これからの人生で答え合わせをしていこうと思っています。
一年後の私が何をしているかは現時点ではわかりませんが、今はワクワクでいっぱいです。
今、人生の大きな決断をしようとしている方、周りが気になって行動できない方。
他人軸で物事を考えていませんか?
私はもう、自分の信じた道だけに進み続けることを決めました。
今後の動向はまた随時発信していきますので、よければ引き続き見てくださると嬉しいです!
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