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【鬱経験談】仕事を頑張りすぎて鬱状態に。心の声を無視し続けて強制ストップがかかった話。

皆さん、こんにちは!

やまかです。

今回は、私が今年の春頃に鬱状態になり、そこから立ち直った話をしようと思います。

今や身の回りで話を聞かないことが珍しくなった鬱。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。

私もそれまで鬱に対して無知だったわけではありませんが、いざ自分が経験すると想像していたよりもずっと大変でしんどいものだということを身をもって実感しました。今こうして元の日常を送れていることが奇跡と思うくらいです。

どうやってどん底状態から回復できたのか、どういう心境の変化があったのか。

私の経験談が、少しでも誰かの救いになればいいなという思いで、この記事を書きます。

目次

1.あまりにも突然!鬱状態になった経緯

今年の3月のとある休日。私はいつものように過ごしていました。

朝は仕事の日と同じくらいの時間に起きて部屋を掃除。

勉強道具を持ってお昼までカフェで本業に関する勉強。

帰ってお昼ご飯を食べて、ゆったり過ごしていました。

何の変哲もないいつもの日常でした。

しかし、その日の夕方に異変が起きます。

突然、心配事や不安が波のように押し寄せてきて、一気に心を侵食してきたのです。

特に目の前に気がかりなことや不安を感じる出来事がないにも関わらず、原因もわからないままただ飲み込まれてしまいました。

もちろん人間なので、未来のことを案じて精神的に不安定になることはありますが、そんなレベルではなく、その何倍も強い感情が押し寄せてきたのです。

そこから一気に総崩れになり涙が止まらなくなりました。

自分が何に対して泣いているのかわからない状態でした。

さらに、勝手に仕事のことや将来どうなるのだろうというような考えてもどうしようもないことと勝手に紐付け出して、さらには自己否定まで止まらなくなりました。完全に心が暴走してしまっていました。

少し冷静になった後は、寝れば治るだろうと思い、その日は少し早めに眠りにつきました。

しかし、翌日も状況は変わらず、むしろ悪化の一途を辿ってしまったのです。

外は晴れているのに目に映る景色は灰色のようで、この世の全てに絶望を感じ、一夜にして世界が一変してしまいました。

とにかく朝から涙が止まらず、その日はテレワークだったのですが、ほとんど泣きながら仕事をしていました。

こんな状態になるのも、負の感情がこんなに長引くのも初めてで、自分が自分でなくなるような感覚でした。

そして原因がわからないこともさらに不安を増幅させる要因となってしまいました。

2.先が見えない、不安と恐怖に押しつぶされそうな毎日

それからというもの、気分の浮き沈みはありましたが何日経っても心は回復しませんでした。

唯一、出勤して同僚と仕事をしたり話したりしているときはだいぶ落ち着いていました。

しかし、帰宅して一人になるとまた不安が襲ってくるのです。

リラックスできるようにと音楽を聴いたり動画を見たりと気を紛らわせようとしますが、何も受けつけられなくなっていることにも気づきました。

今まで好きだったものや趣味まですべてが負担に感じました。

とにかく興味の湧くものがなく、楽しみもなく、ただ泉のように湧き出てくるネガティブとずっと対峙していました。

心臓をギュッと握られているような感覚が続き、ただ息をするだけでもとてつもないエネルギー量を消費していました。

一分一秒がいつもの何倍にも感じられ、一日を過ごすだけでも疲労困憊。

そんな状態が続くと、もう何のために生きているのかわからなくなってきます。

生きる気力さえも無くなってきます。

そして私はもともと、人に相談することが得意ではありませんでした。

何か嫌なことや辛いことが起きても一人で消化してきました。

自分の弱みを見せることがあまりできないのと、周りの人に余計な心配をかけたくないという気持ちが強かったです。

そのため、今回も一人で抱え込み、必死に何とか立て直そうともがいていました。

自分の状態を調べると鬱状態になっていることは明白でした。

しかし、そんな状態でも病院に行くという選択肢も、人に相談するという考えもなかったのです。

今思えば、しっかりSOSを出すべきだったと感じています。

あまりに辛いので、鬱から立ち直った人の動画などもたくさん見ました。

「未来は必ず良くなる」そんな言葉も何度も聞きましたが、その時の自分には信じられませんでした。

未来じゃなくて、どうしようもなく辛い今この瞬間をどうにかしたいよ!とその時の私には参考にはなりませんでした。

もともとじっとしていることが苦手で、いつも自己研鑽になるようなことをしたり、創作活動をしたりすることが好きな私は、何もできなくなっている自分に嫌気が差していました。焦りともどかしさで更に自分に追い討ちをかけてしまっていたと思います。

そして、今でも忘れられない日があります。

何とかこの状態を打破したいと、とある休日にまた以前のように勉強道具を持ってカフェに行こうとしました。

しかし、向かう途中で「無理だ」と思い、導かれるように早足で河川敷沿いへ。

歌詞のない切ないメロディの音楽を聴きながら、この状況の深刻さに改めて絶望して、泣きながら川沿いをずーっと歩いていました。

進むも戻るも地獄。

もう元の状態に戻りたいとも思わない、何も後悔はないからこの辛さから解放されて早く楽になりたいと何度も何度も思いました。

きっと人生で一番辛い一日でした。

生きることが苦しく、お先真っ暗で、仕事も趣味もどうだって良かったです。

世界にたった一人取り残されたような深い孤独感。感情もいつの間にか無くなっていました。

今人生が終わっても全く後悔はないとすら思っていました。

3.どのように回復したのか

私は、何もできなくなってしまった自分に必死に抗おうと、ずっと無理矢理行動を起こそうとしていました。

しかし、ある日もうあれこれ考えるのをやめて、一日を無駄にしてもいいから心のままに過ごそうと決めたのです。

・朝起きて、ベッドから出ずにお昼前までだらだら過ごす。
・食べたいものをカロリーを気にせず食べる。
・ディズニーの映画を見る

頭で考えるのをやめてやりたいと思ったことは、今まで時間がもったいないと思って避けていたことでした。

そのように過ごすと、少しだけ心の重荷が取れたような気がしました。

以前に比べると、塞ぎ込んでしまうことが少し減りました。これが一つ、やってよかったことです。

そして、ゴールデンウィークに入ります。

ゴールデンウィークは中盤から家族旅行に行きました。

そこで驚くべきことを知ります。

なんと、私の母親も鬱状態になっていたのです。

今年に入って間もなく母方の祖母が突然亡くなり、仕事でも大変なことがあり、色々重なっていたようでした。

私もまだ立ち直れていない状態で、正直旅行前は行けるかどうかも怪しかったのですが、家族の前では元気でした。

それでも母の顔はとても疲れていて、旅行中も空元気で、ふとした時にとてもしんどそうな表情をしていました。

そして旅館に泊まる夜、夕食の席でみんなで母を元気付けるために話し合いをします。

仕事は休んでいいよ、何もせずゆっくり過ごす時間が必要だよ、と声をかけますが、

これまで朝から晩まで働き詰めだった母は、仕事がなくなると何も無くなってしまうと恐れていました。

どれだけ言葉をかけても暗い表情の母にいてもたってもいられなくなった私は、つい最近自分も似たような状況だったことを話します。

ここで初めて、自分が苦しかったことの話を打ち明けたのです。

まだ私自身も回復しきってはいませんでしたが、気づけば「絶対大丈夫だよ」と口にしていました。

これは本心で思っていたことです。自分で話しながら、自分でも気づかなかった思いがあることに気づきました。

ああ、私の辛い経験は、この時のためにあったのかもしれない。

そうふと感じました。

自分も同じ辛い気持ちをずっと抱えていたから本当に自分ごとのように受け取れたし、母の気持ちも痛いほどわかりました。

そして、一番強く思ったのは、ただ生きていてくれたらそれでいいということ。

その言葉が真理なら、私も自分自身にその言葉をかけてあげなければいけなかったのです。

これは私へのメッセージでもありました。

それから旅行中は大自然に触れ、美味しいものを食べ、リフレッシュすることができました。

そしてGW明けからは、昔からの趣味であるピアノと音楽制作を再開しました。

一人暮らしを始めてからずっと電子ピアノを置くスペースは確保していたのですが、部屋が狭くなるという理由で持ってくるのを渋っていたのです。

しかし、心の底から音楽に没頭したいと考え、ようやく持ってくることができました。

早速ピアノを弾くと、涙が出るほど楽しく、これを求めていたのだと確信しました。

そしてついに鬱をぶり返すことなく立ち直ることができたのです。

・自分の境遇を話せたこと
・旅行でリフレッシュできたこと
・同じ状態の人を励ましたこと
・それが自分へのメッセージのように感じられたこと
・本来の趣味を再開できたこと。

様々なタイミングが重なったことも大きかったです。

4.見逃していた予兆

結局、原因は何だったのか。

心身ともにかなり回復していた私は改めて鬱期間を振り返ります。

まず一つは仕事でした。

ベンチャー企業ならではのマルチタスク。一人で案件を持つ責任感とプレッシャー。体制が整っていない状況での仕事。会社への不満。本当は興味がないことをやらなければならない虚無感。

正直、キャリアだけ見ればずっと順調でしたが、私の心はずっとSOSを発していたのです。

思い返せば、もう本当に辞めてしまおうと思ったことが3回ほどありました。

本心を無視し続けて走り続けた結果、いきなり精神面の不調として現れたのだと思います。

そして二つ目。

プライベートの時間を使って、本業と関連のある勉強や副業をしていたことです。

私は、朝の時間や休日を使って、プログラミングの勉強をしたり、それに関するブログ記事を書いていたりと有意義に使うことを意識していました。

時間を価値のあることに費やせているのが自己肯定感に繋がっていて、終えたあとは心地よい達成感を感じていました。

しかし、これも本当に本心でやりたいことかといえば、そうではありませんでした。

もっと上を目指さなければいけない。私が今できることで稼ごう。そういった考えが動機でした。

自然とやりたいからやる、というよりは、腰が重いけどやるか・・・といった感じです。

なので、無意識ですが、どこか義務感や自分に強制力をかけていた部分があったと思います。

本当の趣味に打ち込むことや、友達と遊ぶことも控えていたので、パンクしてしまったと考えています。

このように、日々溜まっていたものが一気に溢れてしまって心身に影響が出たのだと、今は納得しています。

そして、ようやく退職を決意し、副業もブログも一旦ストップすることに決めました。

5.この経験が気づかせてくれたこと

あの時の経験は、思い返すのも躊躇うほど辛いものでした。

しかし、大きなターニングポイントだったことは間違いないと考えます。

ずっと休まず走り続けて、予兆はたくさんあったのに気づかないフリをして、自分を大切にしなかった結果このような状態に陥ったのです。

きっと、「一度自分を見直しなさい」という強制ストップがかかったのだと思います。

この出来事がなければ、私は今も自分の気持ちに気づかないまま心身に負荷をかけ続けていたと思います。

そう考えると恐ろしく、今となっては必要な出来事だったとポジティブに捉えることもできています。

私は、自分の性格上頭の中でぐるぐる考えて行動してしまうことが多いです。

損得の天秤にかけたり、未来を勝手に予測して不安になって、それを避けようともがいたり。

そうすることで人生がうまく行くと勘違いしていました。

本当は、頭よりもよっぽど心の方が賢いと思います。

直感力や、自分が心地いいと思えることをすること。

自分がいい気分でいれば、自然と物事もうまく行くと最近感じることが多いです。

今は退職に向けて、仕事もラストスパートで正直まだ開放されてはいませんが、

プライベートの時間は大好きな音楽に触れたり、楽器を演奏したり、書いてて楽しいと思えるこのブログを執筆したり。

本心が喜ぶことに積極的に取り組んで安定した日常を送れています。

結果的に、効果的だったのは原因を突き止め、対策を取ること。

そして、頭で考えるのをやめて、ただただ心のままに過ごすこと。

これが一番大切なのかもしれません。
鬱は真面目な人がなりやすいと言われています。だからこそ、鬱状態になった自分を責めたり、何もできないことに対して苛立ちを感じたりすることがあるかもしれません。心のままに過ごすことが、ぼーっとすることや寝続けることなら、それを無駄と感じてしまうかもしれません。

でも、ここで大切なのは、自分の行動に善悪の判断をしないことです。
何をしても全肯定してあげることが、本当に重要なのです。自分を大切にするための時間や行動は、すべて価値があります。だから、今の自分をそのまま受け入れて、一歩ずつ進んでいきましょう。

6.最後に

この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら今ものすごく辛い状況にいるかもしれません。

きっと、どんな言葉も響かないほど塞ぎ込んでしまっているかもしれません。

私もそうでした。何もかも悲観的に考えて、人生もう終わりだと本気で思っていました。

それでも、いつか必ず光が差す時が来るとどうか信じてほしいです。

どれだけ状況が悪くても、心だけは誰にも奪えない。ほんの少しでもいいから未来を信じてみること。

信じられないならば、とにかくわけもなく生きてみること。

もしあなたが、自分には価値がないと思っているならそれは間違いです。

例えば、今私の記事を読んでくれていること。それだけで私はあなたに最大の感謝を伝えたいです。

今の状況は、本来のあなたがいる場所ではありません。虚像です。

必ず、いつか状況は好転します。

あなたの目に映るものが全てではありません。

完璧じゃなくてもいいのです。ありのままの自分を受け入れること。

もし、周りに自分と同じような状態の人がいたら優しい言葉をかけて手を差し伸べますよね。

それと同じように自分にも接してあげるのです。

私は、このブログに訪れてくれた全ての人の幸せを心の底から願っています。

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