最近、読み終えて面白かった本を人に紹介したことがありました。
「この本面白かったよ!おすすめ」
「へぇ〜!どんな内容だったの?」
「あー…(あまり思い出せない)。結論として、〇〇ということだよ」
…。
ほとんど忘れてる…!
会話の後も、本の内容について思い出そうとしましたが、なかなか思い出せない…。
みなさんも同じようなこと、ありませんか?
読書は素晴らしいものですが、せっかく読んで面白かったとしても、忘れてしまっては元も子もないですよね。
そこで、今回はなぜ読書しても内容を忘れやすいのか、その原因と、内容を忘れないための具体的な方法を3つ紹介したいと思います!
何度も読み返す必要はなく、少しの工夫を入れるだけで、本を一回読んだだけでもかなりの効果がある方法になっていますので、忙しい方にもおすすめです。
なぜ本の内容を忘れてしまうのか
まず、よくあるパターンです。
気になる本を手に取り、読み始める。
↓
「わ〜面白かった。学びになることがいっぱいあったな!」
↓
本を読み終えた後、満足感と、学びを得たことによる充実感に包まれる。
↓
そのまま本棚にしまわれる。
ここまでが一連の流れだと思います。
しかしその後、その本について思い出すことはどれくらいあるでしょうか。
よっぽど印象に残っていない限り、ほとんどの内容を忘れてしまっているかと思います。
主な原因は、「読み終えることが目的になっている」もしくは、「読んだだけで学んだ気になってしまう」ことにあると考えています。
それもそのはず。
私たち人間は、時間が経つにつれて覚えたことをどんどん忘れていきます。
これは、エビングハウスの「忘却曲線」によって証明されています。
画像提供元:イラストAC
この図の赤線によると、20分後にはおよそ4割、1時間後には半分以上、
そしてなんと、6日後には8割近くも忘れてしまっていることがわかります。
ただし、復習した場合を示す青線を見ると、ほぼ100%を保ったままの状態が続くということがわかります。
読書の後には復習が重要!
しかし、忙しい毎日の中で、何度も読み返すことは難しいという方もいるかもしれません。
そこで、普段の読書にちょっとした工夫を加えるだけで、内容を覚えやすくする3つの方法をご紹介します。
本の内容を忘れないための方法3選
1.目的を持って読む
まずは大前提です。
読む本を選ぶ時は、「今の自分が知りたいもの」「身につけたいこと」など、目的を持って決めます。
中身が確認できる場合は、目次や序文も読んでおきましょう。
読めたらカッコ良さそう!という理由で選んだ本は、数ページ読んで見事お蔵入りに…。
自分がその本から得たいことをなんとなくでもイメージしておくと、読む過程で重要なポイントがより明確になります。
2.手元に常にメモとペンを用意
印象に残った文章を書き留めるために、メモとペンを用意しておきます。
メモに書く理由としては、「要点をまとめることができる」「何度も読み返しやすく、身に付きやすい」ことです。
自分のお気に入りのフレーズや要点を抑えてメモに残すだけでも、本の大事な部分は抜粋されている状態なので何度も読む必要がなくなります。
図書館で借りた本とかだと線を引けないのでメモは便利ですね。
スマホのメモ機能でもいいのですが、手書きすることで脳によりインプットされます。
メモのおすすめは、このような名刺サイズのカード型です。
印象に残った文章を、1枚のメモに対して1フレーズ書き写します。
裏面には抜粋した箇所のページ数を書いておきましょう。
このフレーズの前後の内容を再確認したいときにすぐ見返せるためです。
最後に、書いたカードをまとめるために、タイトルと著者を記したカードで挟んでおきます。
カード型にしている理由としては、のちにカードが溜まってきた時に、カテゴリ分けしようと考えているためです。
このメモを一箇所に保管しておくことで、ふとした時に内容を簡単に思い出すことができます。
3.アウトプットを意識する
身近な人に話してみる
本を読み終えたら、できるだけ早いタイミングで身近な人にその内容を話してみましょう。
人に説明することで、自分の中に深く知識を落とし込むことができます。
話すという行動は、その内容をしっかり理解していないと難しいものです。
そのため、話すことを通じて曖昧な認識が明確になり、記憶にも残りやすくなります。
私が前職で働いていたとき、朝礼に「なんでも共有」という時間がありました。
よく、本で学んだ内容を発表していたのですが、その時に話した内容は、今でもよく覚えています。
学んだ内容を実践する
学んだ内容を、実際の生活に取り入れてみることが何よりも重要です。
「本に書いてあった人との関わり方を意識しよう」「残業を減らすためにこの方法を試してみよう」
毎日ひとつでも意識して実践することで、少しずつ内面の変化が現れます。
そして、その過程で得た成果を実感することで、学んだ内容が初めて自分の一部になります。
ここまで習慣化できると、本の具体的な内容を覚えていなくても、自然と身につけた知識が生活の中に活きてくるはずです。
まとめ
今回は読書の効果を倍増させる方法についてご紹介しました。
せっかく時間をかけて読んだ本を、記憶の片隅に埋もれさせてしまうのはもったいないことです。
忙しい日々の中でも、少しの工夫を加えるだけで、読書の効果を倍増させることができます。
ぜひ、今日から試してみて、あなたの読書ライフをより豊かにしていきましょう。
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